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大学院生の日記
by eroyama-blog
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再構築


コミットメントの条件

いつ、誰が、どこで、何に、なぜ、それにコミットメント(責任をともなった熱心な関わり)するのか.そして、どのように、か.

それを考えることは容易なようにも思われる.よく、5WIHを考えて問題解決しましょう、とは周知の事実であり、ある種の人々にとっては習慣になっているのかもしれない.

僕が主張することは、そういった問題解決のノウハウが重要で、必要なのは間違いないが、それをもたらす前提である、それに対する<強烈な>コミットメントをもたらす条件が何であるか、が一番重要であると考える.

フレームワークは重要である.思考の手がかりを与えるからだ.だが、フレームワーク自体を洗練させ、刷新させる、あるいは代替的なフレームワークを創出することには、既存のフレームワークは使えない.

なぜならば、イノベーションや偉大な発明というのは、既存のフレームワークでは捉えなれないことであるからだ.このことは、言葉の定義からしてトートロジーではある.だが、真なることが真である、というそのものを導き出す命題は、常に成立しうるだろうか?

問題は、真なることの内実である.真善美なるものがある一定の価値を前提にしている以上、この問題は容易には解けない.

だが、真善美ということの正当性や妥当性はともかく、それが、真であるといいうる根拠は明確に示されなければならない.
それが明らかにされない限りは、たとえ特定のフレームワーク内で命題が成立していても、その命題自体の真偽は定かではないということだ.

逆にいうと、真偽が定かではないものだからこそ、それを真のはかりにかけようとコミットすることも十分に道理に適った、有り得る態度である.

僕たちが求められているのは、フレームワークを疑うことでもなく、フレームワークに捉われることでもない.フレームワークにのりつつ、フレームワークを刷新し続ける、その態度こそ、<コミットメント>することこそ、それを可能たらしめる条件こそが重要ではないか、ということだ.

by eroyama-blog | 2008-07-20 00:40
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